アスベストは耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ安価であるため、日本では高度成長期に奇跡の鉱物として建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等、様々な用途に広く使用されてきました。しかし空中に飛散した石綿繊維を吸い込むことにより20~40年という潜伏期間を経て肺がん、中皮腫といった病気を引き起こす為、「静かなる時限爆弾」と呼ばれ、現在では使用禁止になっています。しかし身近なところにアスベストが含有しているものが未だ残っているといわれます。特に外壁や屋根の塗装にも含有していることがいま問題になっています。
アスベストの特性
◎不燃性・耐熱性 ◎引張り強い ◎電気を通し難い ◎耐摩耗性 ◎耐薬品性・耐腐食性
アスベストの種類
◎クリソタイル ◎クロシドライト ◎アモサイト ◎アンソフィライト ◎トレモライト ◎アクチノライ
アスベストによる疾病
石綿肺 ・・・・・ 肺が繊維化してしまう肺繊維症という病気のひとつ。 肺がん ・・・・・ まだはっきりとしたメカニズムはわからないが石綿繊維の物理的刺激により肺がんが発生するといわれる。 悪性中皮腫 ・・・・・ 肺を取り囲む胸膜や肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜にできる悪性の腫瘍。
アスベスト、2006年(平成18年)9月より石綿および石綿をその重量の0.1%をこえて含有する全ての物質の製造、輸入、譲渡、提供、使用の禁止
アスベストは1975年に吹付けアスベストの使用禁止、2004年に石綿1%以上含む製品の出荷原則禁止、2006年には同基準0.1%以上と改定されています。しかしそれ以前に使用されたものはまだ多くあり、建築物の解体によるアスベスト排出量は2020年から2040年にピークを迎えるといわれています。
アスベスト定性分析 25,000円/1検体 (諸経費2,000円プラス) |
定性・定量分析 35,000円/1検体 (諸経費2,000円プラス) |
※採取まで希望される方は別途料金がかかります。
アスベストに関するホームページアドレス
◎厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/sekimen/index.html
文部科学省:http://www.mext.go.jp/submenu/05101301.htm
環境省:http://www.env.go.jp/air/asbestos/index.html
総務省:http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/gyoumukanri_sonota/asbest/index.html